「赤じそ」でリトマス紙を作ってみよう♪
48時間目
酸性・中性・アルカリ性④【アカジソ】
natokoyo40.hatenablog.jp
前回は、BTB溶液を使った実験を、ムラサキキャベツで代用してやってみました。
色が変わる瞬間が、魔法みたいで、子どもたちは喜んでいました。
できれば、家庭で料理を作る過程(笑)で、気軽に学べたら、
もっと科学が身近になるかな♪
なので、今回は
1、「アカジソ」でも酸性・中性・アルカリ性反応は調べられるのか?
2、水溶液を作る方法は?
3、「アカジソ」でリトマス紙は作れるのか?
この3つを検証したいと思います♪
1「アカジソ」の酸性・中性・アルカリ性反応
「アカジソ」には「アントシアニン」が含まれているので、ムラサキャベツのようにBTB溶液の変わりに実験ができるはずです。
おいしい「赤じそジュース」を作りながら、健康になって
「酸性・中性・アルカリ性」についても学べれば、一石三鳥です♪
アカジソは
「煮出し」でも、酸性・アルカリ性の反応がでました。
でも
前回の「塩もみムラサキキャベツ」と比べると「青」の色が微妙でした
↓ 「塩もみムラサキキャベツ」の場合(下の写真)
酸性⇒ピンク 中性⇒変わらない アルカリ性⇒水色
がわかりやすいです。
【結果】
「アカジソ」は煮出した水溶液でも実験はできるけれど、ムラサキャベツよりも、酸性・中性・アルカリ性の色の反応がわかりにくい。
もしかしたら
水溶液を作る方法 に問題があるのかもしれません!
2.「塩もみ 」 or 「 煮出し」水溶液はどちらがよいのでしょうか?
これまでの実験では
塩もみムラサキキャベツ、
煮出しアカジソ(塩なし)で水溶液を作りました。
なので
①煮出しムラサキキャベツ(塩あり・塩なし)
➁塩もみアカジソ
③煮出しアカジソ(塩あり)
も、やってみることにしました。
①「煮出し」ムラサキキャベツ
塩を入れないでムラサキキャベツを煮出すと「青」になってしまいました。
写真では見にくいですが、塩ありの方(右)が「紫(元の色)」に近い色になりました。
中性・アルカリ性の色が微妙ですね。
塩あり・塩なしの反応はおなじでした。
②「塩もみ」アカジソ
(塩もみの仕方は「酸性・中性・アルカリ性①」と一緒です)
とてもおしゃれな色あい♪
好きな感じですが、実験を好みで判定してはいけませんね(笑)
③煮出しアカジソ(塩あり)
やはり、ムラサキキャベツには劣ってしまいます。
【結果】
ムラサキキャベツは「煮出し」より「塩もみ」の方が実験に適している。
もし、煮出すのなら、塩を入れた方がよい。
アカジソは「煮出し」も「塩もみ」も酸性・中性・アルカリ性の実験はできるけれど、色の反応がムラサキキャベツほど明確には出ない。
3.「アカジソ」のリトマス紙
※写真は下にあります。
➊赤ジソジュースの「煮出しアカジソ(塩なし)」で「リトマス紙」を作ってみました。
翌日、冬の学校のプールみたいな色になってしまいました(涙) 水溶液の濃さを変えて、何度、試してもダメでした。
➋「煮出しアカジソ(塩あり)」は変色はしませんでしたが、濃度が薄いのが気になります。
赤ジソを増量すればよいかもしれませんが、コスパが悪いです。
➌「塩もみアカジソ」のリトマス紙は
翌日も色の変化はなく、少量の赤ジソでも完成しました。ちゃんと反応もしました♪
アルカリ性はやや綠です。
【結果】
「煮出しアカジソ」は「リトマス紙作りには適さない」
「塩もみアカジソ」は「リトマス試験紙ができる」
ことがわかりました。
ポリフェノールは
酸素にふれると酸化するそうです。
変色を防ぐために「塩」を使います。
「塩」は長期保存のためだけでなく、変色を防ぐ効果もあるんですね。
【アカジソの実験をおえて】
今回の実験で
酸性・中性・アルカリ性反応の実験をするには
アカジソよりも「ムラサキキャベツ」の方が適していることがわかりました。
赤じそジュースを作る過程でできる実験にしたかったのですが、
今回は
塩もみムラサキキャベツキャベツ の勝ちですね。
夏休みの自由研究にするにも、通年で購入できるムラサキキャベツの方がよいかもしれません。
赤じそレシピ「からの」実験 はあきらめて、
塩もみムラサキキャベツを使ったレシピを考えてみたいと思います(笑)
「アカジソ」「ブルーベリー」「アサガオ」
これらの夏が旬の植物は
夏の紫外線を防ぐために自ら「アントシアニン」を産み出しています。
つぎは、
もう少ししたら旬がくる「ブルーベリー」「アサガオ」でも調べてみたいと思っています♪