太陽の子(てだのふあ)
99時間目
あなたの 知らないところに
いろいろな 人生がある
あなたの人生が
かけがえのないように
あなたの知らない人生も
また かけがえがない
人を愛するということは
知らない人生を知る ということだ
高校3年生の春
やりたいことが 見つからず
勉強をする意味が わからず
毎夜 塾をさぼって 図書館に行き
通学の定期を使い
埼京線を往復している間
借りた本を 読んでいました
冒頭の文は
そこで出会った本
「太陽の子」 の中の言葉です
高校3年生の私は
夜のすいた 電車の中で
小学生の主人公 ふうちゃん
に 出会い
「てだ(太陽)のふあ(子)
おきなわ亭」
の仲間と 出会いました
最初は
ふうちゃんの 純粋さ 美しさ
まっすぐさが まぶしくて
自己否定が強かった私は
嫉妬しました
「 もう読みたくない 」
が 最初の感想でした
だけど
どうしても 気になって
時間をかけて
何度も繰り返し 借りて読みました
何度も読むうちに
本当の愛が
生きるということが
どんなことかを 知りました
もう無理して
周りに合わせることはやめよう
ふうちゃんのように
自分らしく
太陽の光のように
あたたかく 変わることなく
自分の心に まっすぐに
生きよう
あの時出会った 言葉は
今も変わらず 私の中で
輝き続けています
4月になりました
新しい道(未知)を 進みます
新学期まで
まだ少し 時間がありますが
どんな出会いが
待っているのでしょうか
「 人を愛する ということは
知らない人生を知る ということだ 」
灰谷さんの声が
聞こえます
桜の花言葉
「純潔」
「物事に執着しない」